#1 杉沢の沢スギ(入善町)

国道8号にある看板

入善の国道8号を走っていると、横目に「杉沢の沢スギ」という看板を目にします。ダジャレかなにかか、なんて思っていましたが、行ってみるとそこには大切に守られた自然の風景が広がっていました。

「杉沢」とは、黒部川扇状地の海に近いところに分布していたスギを中心とする植物群落のことを呼び、「沢スギ」はそこに植生するスギを指しています。昭和29年ごろ、入善には、こうした杉沢が約130haほどあったのですが、昭和37年ごろから始まった農地の区画整理事業によって、このあたりの杉沢は水田へと姿を変えました。
そのうち、2.67haだけ「杉沢の沢スギ」が残され、昭和48年からは国指定天然記念物に指定されています。

「沢スギ」の特徴は伏条性。積雪による重みで成長したスギの枝が倒れ着地し、そこから発根して幹が伸びる、といった具合で、沢スギは更新されてきました。こうした伏条更新されたスギ林が平地で見られるのは、日本では「杉沢の沢スギ」だけと言われています。

この杉沢には「沢スギ自然館」が併設され、パネルや模型などで沢スギのことを詳しく知ることができます。学んで、触れて、自然に癒やされてみてはいかがでしょうか。

 
 
▲杉沢に併設されている沢スギ自然館では、パネル・映像・模型によって、この森の特徴について学ぶことができます。

 
 
▲取材時は真夏でしたが、森の中は涼しく快適でした。湧水地帯で、至る所で水が湧いています。


▲シマアメンボを見つけました。杉沢には沢スギだけでなく、貴重な動植物が生育しています。


▲湧水に横たわる沢スギ。荘厳な雰囲気を醸しています。

 
▲杉沢周辺の広大な水田。かつては杉沢が周囲に点在していたそうです。


■沢スギ自然館
 下新川郡入善町吉原950
【開館時間】09:00-17:00(最終入場16:30)
【休 館 日】毎週月曜・祝翌日・冬期(12/28~2月末)

取材時期:2016年8月

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